電子ドラムの購入を考えているけど「ヤマハ」と「ローランド」どっちがいい?
電子ドラムでヤマハとローランドの主な違いは「パッドの素材」「サウンド」「値段ごとの機能」の3つです。
機能の違いやセット内容の違いはどっちも値段によって変わるので、どのような違いがあるのか比較して選びましょう!
電子ドラム界を常にトップでけん引してきた「ヤマハ」と「ローランド」。
練習環境に合わせて上達できる機能や特徴を知れば、どっちが自分に適しているかわかりますよ♪
つい叩きたくなるような、お気に入りの電子ドラムと一緒に楽しく練習できることが、ドラム上達への一番の近道です!
ドラム初心者や、ドラム教室に通う方に特におすすめな「レッスンモデル」。
レッスンモデルはドラムの上達に必要な機能が揃い、アコースティックドラムとのギャップを感じにくい仕様になっていますよ♪
電子ドラムはヤマハとローランドどっち?違い比較と共通点
電子ドラムでヤマハとローランドの違いは3つだけ?共通点はある?
ヤマハとローランドの違いは主に「パッドの素材」「サウンド」「値段ごとの機能」の3つです。
メーカー同士の違いで「パッドの素材」と「サウンド」は、練習環境に適したものを選ぶと良いですよ♪
値段に関しては音源モジュールの機能やシンバルの枚数、表現力の差など、10万円以下のモデルから40万円以上のモデルまで様々!
予算に加え、どんなセッティングが必要か、どんな風に使用したいのかで選ぶものが変わってきます。
ヤマハとローランドの比較に加え、共通点についてもまとめてみましたので、さっそく見ていきましょう♪
パッド素材の違い
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
パッド素材 | シリコン (一部機種にメッシュ採用) | メッシュ |
特徴 | ・スティックの跳ね返りが生ドラムに近い ・タムの打感がリアル ・耐久性がある ・指や腕のコントロールが練習できる | ・打面の張り具合が調節できる ・劣化したら張り替えられる ・スネアドラムの構造に近い ・スティックの跳ね返りが良い |
静音性 | ◎ | ◎ |
生ドラム感 | ◎ | 〇 |
ヤマハはスティックの跳ね返りの感触がアコースティックドラムに近い「シリコン」を主に採用しており、ローランドはパッドの張り具合を調節できる「メッシュ」を採用しています。
ヤマハは一部機種ではメッシュのパッドや、プロドラマーお墨付きの「TCSヘッド」と呼ばれるヤマハ独自の発泡シリコン素材を使用した機種もあり、バリエーションに長けています。
部活やバンド練習などでアコースティックドラムを触る機会が多い方には、自宅練習とのギャップを感じにくいヤマハの「シリコン」がおすすめ。
一方で、ローランドの「メッシュ」は跳ね返りが強いため、まだスティックに慣れていないドラム初心者のいいサポートになりますよ♪
どっちも静音性に優れているので、自宅での練習や、夜間の練習でも安心!
サウンドの違い
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
サウンド | ヤマハのドラムのサウンドを収録 (メイプル・バーチ・オークキット) | ヴィンテージからモダンまで 多様なドラムのサウンドを収録 |
ヤマハは自社ドラムのサンプリングを収録しており、ローランドは多様なジャンルのドラムの音を収録しています。
ヤマハは、ドラム好きなら一度は耳にしたことがあるメイプルやバーチ、オークキットなど、有名なアコースティックドラムの音が収録されていて気分が上がりますね!
ローランドには、叩いた音の特性を機械が理解し構築する最新技術が使われているモジュール機能があり、演奏が楽しい♪
サウンドをよくするなら、グレードをランクアップして選ぶとテンションが上がりそう!
価格&グレート別の機能比較
ヤマハもローランドも、お手頃な3万円くらいのモデルから40万円以上の上位モデルまで存在し、モジュールの機能やパーツのグレードが上がるほど値段も高くなります。
島村楽器では、電子ドラムを価格別に分類し、以下のようなモデル名で呼んでいます。
この後モデル名ごとに紹介しますのでご覧くださいね!
機能の付け足しが難しい機種もあるので、必要な機能やパーツが一通りそろった「スタンダードモデル」以上の電子ドラムが人気です♪
グレードごとに変わる機能は?同じグレードで機能がいいのはどっち?
【3~6万円台】エンジョイモデルの比較
エンジョイモデルは、「手軽にドラムを楽しみたい」という方におすすめ。
コンパクトなので場所を取らず、5~6万円台のお手頃値段なのも嬉しいですよね!
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
シンバルの数 | 2枚 | 2枚 |
ドラムキット | 10種類 | 16種類 |
特徴 | ・10種の練習機能搭載 ・軽量でコンパクトなラック | ・コーチ機能搭載 ・音楽プレイヤーと接続可能 |
機能面では一番低いグレードなので、アコースティックドラムを上達したい場合には不向きですが、電子ドラムで遊んでみたい場合なら満足できるモデル♪
【6~10万円台】エントリーモデルの比較
エントリーモデルは、「ドラム練習に必要最低限の機能が欲しい」という場合におすすめ。
3シンバルの機種が増えてくる価格帯で、セッティングの自由度も上がります。
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
シンバルの数 | 3枚 | 2枚 |
ドラムキット | 10種類 | 25種類 |
音色 | 287音色 | 143音色 |
メトロノーム | 〇 | 〇 |
キックペダル | 取付式 | 取付式 |
ラック | 軽量スチール | 4本支柱型 |
特徴 | ・10種の練習機能搭載 ・アプリ連動あり | ・30種類のエフェクト搭載 ・Bluetooth機能を装備 |
演奏中のパーツのズレやがたつきを軽減できる「4本支柱型」のラックが選べるようになるのも嬉しいですね♪
【10~18万円台】スタンダードモデルの比較
スタンダードモデルは、「必要な機能を低予算で手に入れたい」という場合におすすめ。
モジュールやパッドの性能がワンランク上がり、ハイハットもフットスイッチ方式からハイハットスタンド対応に変わり、よりドラムらしい環境で練習できます。
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
シンバルの数 | 2枚 | 3枚 |
ドラムキット | 40種類 | 50種類 |
音色 | 712音色 | 143音色 |
チョーク奏法対応 | クラッシュシンバル | クラッシュシンバル ライドシンバル |
ハイハットスタンド | 〇 | 〇 |
練習機能 | 37のトレーニング内蔵 | コーチ機能あり |
特徴 | ・音源は「DTX-PRO」搭載 ・新機能「KIT MODIFIER」搭載 ・3ゾーンセンサー搭載のスネア ・純正ペダル、椅子付き | ・30種類のエフェクト搭載 ・リムショット対応スネア採用 ・スティック、椅子、ヘッドホン付き |
初期費用を抑えて、基本的なドラムの演奏感覚を学ぶのにはピッタリなモデルですよ♪
【18~25万円台】レッスンモデルの比較
レッスンモデルは、「アコースティックドラムに触れる機会が多い」という場合におすすめ。
叩いた場所によって音の違いが分かるほどに音源とパッドの性質がグレードアップするので、アコースティックドラムに近い状態で練習することが可能です。
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
シンバルの数 | 3枚 | 3枚 |
ドラムキット | 40種類 | 70種類 |
音色 | 712音色 | 310音色 |
エフェクト数 | 11種類 | 69種類 |
練習機能 | 37のトレーニング | コーチ機能 演奏分析・採点・評価機能あり |
特徴 | ・「KIT MODIFIER」搭載 ・オリジナルキックパット装備 ・アプリ連動あり | ・REVERB、KIT COMP機能追加 ・Bluetoothオーディオ搭載 ・Roland Cloudと連携可能 |
「この部分の音が鳴らない」という制限もなくなるので、部活動やドラム教室に通われている場合には理想的な練習環境が整うモデル♪
【35万円以上】ハイエンドモデルの比較
ハイエンドモデルは、「本当は生ドラムが欲しい」という場合にもおすすめ。
ヤマハもローランドも、メーカー最上級の機能を搭載しており、パッドの大きさもアコースティックドラムとほぼ同じ大きさのものが採用されています。
ヤマハ | ローランド | |
---|---|---|
おすすめ機種 | DTX8K-XBF | TD-27KV2 |
シンバル | 全て3ゾーン | デジタルハイハット「VH-14D」搭載 |
特徴 | ・美しい木胴シェル ・TCSヘッド採用 ・スネアパッドとライドシンバルに 打点検知機能を搭載 ・AMBIENCE、COMP、EFFECTの KIT MODIFIERノブ搭載 | ・プロの演奏家愛用 ・音源は「TD-27 Ver2.0」搭載 ・Transient機能が使用可能 ・演奏者の打法でリアルな音場を再現する Pure Acoustic Ambience搭載 |
プロドラマーにも練習用に愛用されており、なんといってもデザインがカッコイイので憧れちゃう♪
電子ドラムのヤマハとローランドの共通点
ヤマハとローランドの共通点は、「値段によって変わる項目が同じ」ということです。
主に上記の4点ですが、練習環境を大きく左右するキックペダルの種類は知っておく必要があります!
電子ドラムのキックペダルは2種類で、打音で鳴らす「取付方式」と、スイッチを踏んで鳴らす「フットスイッチ方式」です。
取付方式 | フットスイッチ方式 |
---|---|
3万円~ | 10万円~ |
よりアコースティックドラムに近い使用感で練習した場合には「取付方式」のキックペダルがおすすめ♪
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電子ドラムのヤマハがおすすめ!本気で上達したい場合
ヤマハの電子ドラムは「アコースティックドラムの上達がメイン」と考えている方には大変おすすめです。
これからヤマハの電子ドラムを選びたいと思っているあなたにおすすめの機種を紹介します。
アコースティックドラムの上達の近道になる、ドラマー想いな機種をピックアップしました♪
ドラムがうまくなる!島村楽器コラボ「DTX482K」
「DTX482K」は、アコースティックドラムに迫る機能を低価格で実現できる機種で、ドラム初心者に人気の機種です。
- シリコン製スネアパッド装備
- 10種類の練習機能搭載
- 2クラッシュ1ライド仕様
- 子供にも無理のないセッティングができる
- リーズナブルな価格帯
- アプリ連動あり
付属の音源モジュール「DTX402」のスペックは下記の通りです。
音源方式 | AWM2 |
最大同時発音数 | 64音 |
音色数 | ドラム/パーカッション:287音色 キーボード:128音色 |
ドラムキット数 | 10キット |
ソング数 | 10曲 |
リバーブ | 9タイプ |
メトロノーム | テンポ:30~300 ビート:1/4~9/4 |
アプリ「DTX402 Touch」と連動すれば、デバイス上で内蔵曲の譜面表示ができるので、直感的な練習をサポートしてくれます!
ドラムの上達に必要な機能が揃っている「DTX482K」は、島村楽器の店頭に展示している店舗が多いので、試奏してみたいですね♪
新次元のドラムトリガーモジュール搭載「DTX6K3-XUPS」
「DTX6K3-XUPS」は、音質が最大限に追及され、豊富な練習機能、サウンドを自在に変化させる「KIT MODIFIER」を搭載した、ドラム上達に最適な機種です。
- ノブを回すだけでドラムサウンドを自在に変化させる新機能「KIT MODIFIER」搭載
- 10種類のトレーニング機能、様々なジャンルを学べる37のトレーニングソング搭載
- 硬さの違う素材を3層に重ねたヤマハオリジナルキックパット装備
- アプリ連動あり
付属の音源モジュール「DTX-PRO」のスペックは下記の通りです。
音源方式 | WAV |
最大同時発音数 | 256音 |
音色数 | ドラム/パーカッション:712音色 |
ドラムキット数 | プリセット:40キット ユーザー:200キット |
ソング数 | プリセット:37曲 ユーザー:1曲 |
エフェクト数 | インスト毎:4タイプ キット毎:5タイプ 全体:2タイプ |
メトロノーム | テンポ:30~300(タップテンポ機能) ビート:1/4~16/4、1/8~16/8、1/16~16/16 タイミング:アクセント、4分音符、8分音符、16分音符、8分3連符 |
また、専用のアプリ「Rec’n’Share」連動することで、演奏中の様子を録音・動画撮影でき、練習を強力にサポートしてくれます。
音質のクオリティ、モジュール機能の充実、これらを実現できるのは、歴史ある楽器ブランドの「ヤマハ」ならではですね♪
電子ドラムのローランドがおすすめ!趣味で始める場合
ローランドのは「電子ドラムを趣味で始めたい」という場合に大変おすすめです。
これからローランドの電子ドラムを選びたいと思っているあなたにおすすめの機種を紹介します。
演奏を楽しめる機能と気分が上がるサウンドで、ドラムライフを彩る機種をピックアップしました♪
すぐ始められる!演奏に必要なものが揃った「TD-07KV」
「TD-07KV」は、本体と付属パーツ加え、手に入れたその日から演奏できるオプションが揃っているため初心者におすすめです。
- オプションでスティック・椅子・ヘッドホンが付いている
- こだわりの音作りが楽しめる
- スネアとタムすべてにローランド独自の「ダブルメッシュヘッド」を採用
- スネアはヘッド/リムの叩き分けが可能
- クラッシュとライドはチョーク奏法に対応
- 別売りのクラッシュシンバルを1枚追加可能
付属の音源モジュール「TD-07」のスペックは下記の通りです。
音色数 | 143音色 |
ドラムキット数 | 50(プリセット:20以上) |
コーチ機能 | あり |
エフェクト数 | 1系統、30種類 |
メトロノーム | テンポ:20~260 リズム・タイプ:5種類 音色:15種類 |
練習環境に合わせてシンバルを追加購入できるので、「まずは始めてみよう」という場合手に取りやすい機種ですね!
コーチモードでテクニックを磨ける「TD-17KVX2」
「TD-17KVX2」は、モジュールの機能が飛躍しサウンドが良質になったことはもちろん、演奏者のテクニックを分析してくれるコーチモードもバージョンアップしました。
- モジュールの機能アップで音作りが楽しい
- REVERB、KIT COMP機能を追加し臨場感のある音づくりにも対応
- Bluetoothオーディオ搭載
- 基礎練習に効果的な3つのコーチ機能で、目的に合わせた効率的な練習が可能
- ライドシンバルは14インチにサイズアップし薄型に改良
- クラッシュ2枚が標準装備
- Roland Cloudと連携可能
付属の音源モジュール「TD-17」のスペックは下記の通りです。
音源方式 | WAV |
音色数 | 310音色 |
ドラムキット数 | 100(プリセット : 70) |
ソング数 | 7曲 |
コーチ機能 | 3種類 (演奏分析・採点・評価機能あり) |
エフェクト数 | アンビエンス:25 タイプ マルチ・エフェクト:41 タイプ パッド・イコライザー:3 バンド |
メトロノーム | テンポ:20~260 リズム・タイプ:5種類 音色:15種類 |
「TD-17KVX2」はエフェクト数が多く、スタジオにいるような臨場感のあるサウンドもお好みで作れるので、練習がより楽しいものになりそうです♪
憧れのハイエンドモデル「TD-27KV2」
「TD-27KV2」は、最新テクノロジーを搭載し、音楽愛好家やプロのミュージシャンからも親しまれる高品質な電子ドラムです。
- Prismatic Sound Modelingを備えた音源モジュール「TD-27 Ver2.0」
- Pure Acoustic Ambienceにより、演奏者の打法でリアルな音場を再現
- フラッグシップ音源モジュール「TD-50X」で好評のTransient機能が使用可能
- 複数のセンサーを搭載したデジタルハイハット「VH-14D」を標準装備
- Bluetoothオーディオ機能を搭載
- Roland Cloudと連動あり
付属の音源モジュール「TD-27 Ver2.0」のスペックは下記の通りです。
音源方式 | WAV |
音色数 | 728音色 |
ドラムキット数 | 100(プリセット:75) |
ユーザーサンプル数 | 最大500 |
エフェクト数 | 3系統、30種類 |
ドラム好きなら一度は叩いてみたい憧れのハイエンドモデル「TD-27KV2」は、デザインも洗練されてかっこいいですね♪
電子ドラムはヤマハとローランドどっち?まとめ
- 「ヤマハ」と「ローランド」の違いは大きく分けて、パッドの素材、サウンド、値段ごとの機能の3つ
- パッド素材の違いは、ヤマハは主に「シリコン」、ローランドは「メッシュ」
- サウンドの違いは、ヤマハは自社ドラムの音をサンプリング、ローランドは様々なドラムの音色を収録
- 「ヤマハ」と「ローランド」では、値段ごとの機能が異なる
- 「ヤマハ」と「ローランド」はどっちも価格が上がるごとに、機能やグレードが上がる
- 「ヤマハ」の電子ドラムは、購入動機がアコースティックドラムの上達がメインという場合におすすめ
- 電子ドラムで「ヤマハ」を選ぶなら、「DTX482K」「DTX6K3-XUPS」がおすすめ
- 「ローランド」は、購入動機が電子ドラムを趣味で始めたいという場合におすすめ
- 電子ドラムで「ローランド」を選ぶなら、「TD-07KV」「TD-17KVX2」「TD-27KV2」がおすすめ
電子ドラム選びで、「ヤマハ」と「ローランド」どっちかで迷うという悩みは、ドラムを始める人ならみんな一度は思ったことがあると思います。
どっちのブランドもドラマーの心に寄り添った電子ドラムをお届けするため、研究と改良を重ねられていることもわかりました。
この記事を読んだあなたが、ピッタリの電子ドラムに出会えることを願っています♪
ヤマハとローランドどっちにも存在する「レッスンモデル」の電子ドラム。
高価お買い物なので失敗したくない人には、ドラムの上達に必要な機能とオプションが揃ったレッスンモデルの機種がおすすめです♪
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